2021.06.11「顧客対応② 靴の修理」
2021.06.11「顧客対応② 靴の修理」
愛用の移動用の靴は、すっかり私の足の形にたわんで馴染んでいる。どんなに疲れていてもスタスタと歩き続けられる貴重な一足。
ところが先日、石畳のくぼみに足を取られ、飾りについていたベルトがとれてしまった。歩くことに支障はないが、いかにも格好が悪く、人の視線が気になる。神のご配慮か、駅構内に靴の修繕の看板を見つけ、駆け込んだ。
若いお兄さんが親切に対応してくれる。
「これじゃ、歩きにくいですよね」
さっさと手際よくベルトをつけてくれて、おまけに痛んでいた靴の底も直してくれた。
お代はと尋ねると「結構です」。私は以前にも一度、無料で直してもらっているので自己申告。
「以前も一度、無料で直してもらっているので、今回はお支払いします」
それでも、店員さんから貼り付けただけなのでお代はいらないと丁寧に断られた。
お気に入りの靴であるし、不便していたところなので、こんな親切が心底嬉しくなる。困ったときのこんな対応があると、また何かの折にはこちらに・・・と思うものだ。
しかもこの店員さんの言葉や態度が、実に感じがいい。
顧客対応を指導している身にとっては模範例、100点満点ともいえる。こういった対応を受けるとこの店員さんの所属する会社のイメージも確実に誠実なものとなる。
顧客対応の最前線ではこういったサービスがいかに大切か、思い知る。
お客様への対応が顧客の心をつかみ、評判は口コミで、ネットで拡散する。(Ⅿ)
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