2021.10.18便利な世の中
2021.10.18便利な世の中
ここ数年で『携帯電話』と呼ばれる物の存在は大きく変わった。
ガラケーと呼ばれていた頃。私が中学生の時はガラケーを持っている人は少なかったし、高校生になってようやく買ってもらっても、学校に持っていくのは禁止。バイブレーションが授業中に鳴ってしまったら最後、先生に没収され親が学校に来ないと返してもらえない時代だった。
しかし、今はどうだろう。中学生どころか小学生も携帯電話を当たり前に持っている時代になっている。もはや携帯電話というのは死語かもしれない。現代の携帯電話は電話どころかインターネットやゲーム、交通機関、買い物の支払い、スケジュール管理もスマートフォン一つでできる私たちにとっては「あると便利な物」から「なくてはならない物」になったのだ。
ガラケーからスマホに変わり、大きく進化した“元携帯電話”。
以前は家族の携帯番号くらい暗記していたものだが、今は一人も思い出せない。慣れというのは恐ろしい。メールが苦手だった私もLINEというアプリなら気軽に返事はできる。
さて、ここからが本題。
もし、出張先でスマートフォンを紛失してしまったらどうなってしまうのだろう。
公衆電話で家族に伝えたくても、番号を覚えていないから掛けることができない。
明日の仕事の内容もスマートフォンで確認しないとわからない。
取引先の住所もわからない。行くことすらできない。
それどころか、スマホ決済が当たり前になり現金やカードを持ち歩いていないため宿に泊まることも、食べ物を買うこともタクシーや電車に乗ることすらもできない。
…なんてことが現実に起こりえるのだ。
そんなことを考えたら急に怖くなった。数年前に「スマホを落としただけなのに」という邦画が上映されたが、現代はスマホに頼りすぎている上、スマホに自分の情報を入れ過ぎている気がする。
一度便利な物を手に入れ、楽な生活に慣れてしまうと元の生活にはなかなか戻ることができない。
以前は手帳を持ち歩き、そこに緊急連絡先なども数件書いていた。財布も落とした時のために別で数千円持ち歩いていた時もあった。目的地の地図や電車の乗り換えも、パソコンからプリントアウトして持ち歩いていた。
スマホ一つで簡単に管理、検索できるのは良いことだが、いざという時の保険も怠ってはならない。
今後、自粛明けで旅行に行く機会もあるだろう。久々の遠出でスマホを無くしてしまった…とならないことがベストだが非常の事態に備えて準備しておくことも大切である。
もちろん、これは仕事にも言えること。進化を意識し、便利になるよう工夫し、良いと思うことを日々取り入れることは大切だが、非常の事態に備えて訓練をし、確認しておくことはいつの時代においても重要なことだと思う。(Y)
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