私は重度の花粉症である。
花粉症とは幼稚園児のころからのお付き合いで、扱いはベテランの域を越している。
母も花粉症なので遺伝という可能性もあるが、家族の誰よりも症状は重い。
学生の頃は、花粉症の薬を飲むと授業中に眠気が襲ってしまい、春は授業に集中できない日々が続いた。そして何よりつらかったのは肌荒れで化粧ができなかったこと。そこまで敏感肌ではないのに、毎年春になるとニキビや吹き出物で見苦しい顔面になってしまう。涙も止まらないので、マスカラやアイラインはいつも取れてしまい、思春期の頃は悩んだ時期もあった。
ベテランになった今でこそ、花粉が飛び始める前から予防のために薬を飲み始め、マスクは2重にし、痒くなくても目薬をさすなどの準備をしてシーズンを迎えるため、そこまで酷くなることは少なくなったが、それでもつらい。
寒い冬から暖かい春になると、友人から旅行などによく誘われる。それも私にとってはつらいことであった。外を歩く時は眼鏡とマスクは必ず装着して、記念写真を撮る時だけ外すようにしていたが、不意に撮られた写真はすべて不審者の姿で写っている。「今日は暖かいから、外の席でご飯を食べよう」となった時にはまさに地獄。その晩は、鼻水と眼の痒みで眠れないことを覚悟しなければいけない。花見なんてもってのほか。桜を楽しむ余裕などないのだ。
2月中旬に新調したコンタクトレンズもできない。
そして私はこの時期になるといつも思う。
何故、花粉症には特効薬がないのだろう…。と。
世界の医学の発達の様子を見ていると、素人の私には花粉症を完治する薬なんてすぐに作れるのではないかと思ってしまうのだが、確かに花粉以外のアレルギーに対しても予防と症状緩和の薬はあっても、完治する薬は聞いたことがない。
でも、花粉に特化したものだったら可能ではないのか? と考えてしまう。
私の姉は、肌が弱く、紫外線に当たってしまうとブツブツができ、ひどい時にはただれてしまうこともある。紫外線に関しては一年中気を付けなければならないので、スギ花粉のひどい季節だけつらいと感じる私はまだマシ…なのかもしれないが、つらいものはつらい。
「だったら、自分で開発してみろよ!」と研究者には言われてしまうかもしれない。
でもそれが出来ないからこそ「耐えて待つ」ということしか出来ないのである。
私は我慢強い方ではないがこればかりは仕方ない。
今年も、あと約2か月「来年こそは完治する薬がきっと出る」と自分に言い聞かせて耐えぬくとしよう。
(Y)
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