先週末、帰宅途中での出来事です。
その日はひどい土砂降りの雨で、
通りによっては車道と歩道の区別がつかないほどの大雨。
「近道を・・・」と細い道を入ると、
道は水はけが悪く、タイヤの半分が水に浸かる始末。
ゆっくりと進むと、
間もなく路肩に1台の車が停まっており、
男性が傘もささずに水溜りに倒れている女性を抱き抱え、
支えて立っていました。
一瞬「事故?!」とドキドキしながら窓越しに声をかけると、
女性は倒れたのか、転んだのか、
通りすがりで救助しているとのこと。
もはや沼化している一帯で、足を取られたのでしょうか。
何が出来るわけでもありませんが、
後は頼みますと通り過ぎるわけにはいかず、
私も車を停めて女性の元へ。
車外に出るや、
あっという間にずぶ濡れで足首まで浸かる雨水。
お見受けするところ年配の女性は「転んでしまった」と。
支えられながらもひとりで立つにはふらついてしまう様子。
それでも手にした荷物と長靴をひっくり返し大量の水を捨てると、
もう大丈夫だからと自宅へ歩いて帰ろうとします。
しかし、見れば手にしていた傘は壊れ、
傘の柄はガムテープで留められていました。
何か事情があるのかもしれないと考えながら、
お役に立てず声をかけ彼女の荷物を持ってあげるのが精一杯の私。
かたや、的確に状況を判断し彼女を心配し支えて続けている男性。
ふらふらしていることから転んだ時に頭を打ってはいないかと案じ、
救急車を遠慮する女性は、自宅が近いので帰ると言います。
気付けば、傘もささずフードをかぶりずぶ濡れになってなお、
何度も倒れそうになる彼女を抱きかかえずっと支えていました。
するとそこに、女性が携帯電話を手に助手席から出てきました。
こんな時に不謹慎ですが、その女性はスラリと背が高くお若くて、
何とも可愛らしく、そして凛とした佇まいが印象的でした。
話す相手は救急隊の方らしく、
これまた状況を的確に説明していました。
救急隊の方の質問をゆっくりと女性に伝える彼女は、
寒さに震え少し怯えているように見えるその女性にこう言いました。
「お怪我はないですか。気分は悪くないですか。
大丈夫ですよ、この人はドクターですから。」
傍らで聞いていた私は鳥肌が立つ思いでした。
ドクター?!
やはり?!
確かに!!
聞けば、彼女のお腹には赤ちゃんがいて、
車の中で出来ることを、と救急車と連携してくれていたのです。
そんな奥さんを車中に残しどこまでも救護する男性こそ、
彼女のご主人でドクターだったとは。
程なくして救急車のサイレンが聞こえ、
女性の自宅に向かう二人のところで停車しました。
お若いおふたりが、出来ることを尽くしている姿に触れ、
尊い行動に本当に感動しました。
以前のブログでも、お若い方々の勇気ある行動、親切な行動を、
投稿させていただきましたが、本当に優しく誠実です。
彼らの姿に、大人の私たち・私は学ぶべきことがたくさんあります。
自分だったら・・・
恥ずかしくない行動がとれる大人にならねば。(E)
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